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誓う朝 違う空


自分を信じて進むのだと 誓った朝
見飽きてしまった故郷の空も違って見えた。

果たすまでは諦めてなるものかって
胸に秘め続けることはできても それを為すことは難しくて

そんな日々を守るために 時には道から外れたり
たくさんの大切なものを置いてきたりした。

気づいた時には足を引っ張りつつある自分らしさも
誰にも理解してもらえなかった孤独な夢も

きっと もう そのほとんどを 
この先には 持っていけないこと 
分かっている。

誰にも見えないまま
いつか自分ですら見失ってしまうであろう願いを
今日も 忌々しげに思いながらも撫でて
無力感と共に眠るだけの無様な日々。

あの道は まだ続いてるか
景色が変わり 人も離れ
綺麗な夕焼けの眩しさに俯いて
自分の影をなぞりながら
なんとかつなげる日々だけど

朝の清々しい空さえ憎々しく思いながらも
疲れて情けない顔を笑ってごまかし歩いていくよ。
それでも少しずつ先へ。
誓った朝を信じている限り。
誓いの形が変わったとしても。
同じ道は二度と辿れないとしても。
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夜明け


いつだったか 初めて徹夜した日
焼ける黄金の朝日。
夜の果てには きっと僕らが知るはずのない
秘密の世界があると信じていた。

普通はやるはずがないことを
達成してしまったという高揚感
夜の果てには結局いつもの日常の始まりがあるだけだと
確かめてしまったという落胆
それらがせめぎあっているうちに
もう戻れはしないのだと 
違う世界に来てしまったのだと
朝日に世界の真の姿が晒された気がした。

前進


早歩きしたものの 間に合わなかった電車を
見送った 帰りのホーム
下校のチャイムみたいなのどかさとは違う
無機質なメロディが鳴り響く

そういえば 走るのが得意だったっけ
自慢だった気もするのに 忘れてしまっていたよ
最後に全力で走ったのはいつだったか
それすらもずいぶん昔のことのようで。

電車が来て ごった返す人混み
しけた顔して揺られながら 明日へ向かう

いつか走り方どころか歩き方さえも
分からなくなってしまう日が来るのかもしれない。
重い足取りで帰る道すがら
駆けていく子供たちを横目に思うよ。

そんなことを考えていたせいで
僕は急に不安になって駆け出した。
昔よりも鈍い体 ばらばらに感じる手足。
だけど僕は思い出したんだ。

走る時に切れる息の音 鼻に流れ込んでくる風の匂い
身体にまとわる空気の感触 少し苦い気がする汗の味
躓いて 立ち上がれなくなった日々
歩き方なんて忘れて地を這いずり回った日々
あの日々が僕に立ちあがり方を教えてくれたこと。
あの日々のおかげで僕は歩き方を覚えたこと。
何より僕はまだ走れるってこと。

明日僕は


朝目覚めたのは今日も予定の時間よりも1時間遅れだった。
早く起きてあれしようこれしようと画策するも結局起きれなくて後悔するのだ。
昨日できなかった分、今日はやろうなんて思うのが身の破滅で、今日もまた上手くいかなくて、明日に持ち越して。
そうやって膨れ上がっていく借金みたいに自責の念が募って行く。
変われない自分を情けなく思う日々。
早速出鼻をくじかれて今日もきっと変われないんだろうな…なんて
鏡に映った自分の顔を見て嫌気がさすが、外面だけは保たないといけないから髪を整え服を着替え外出の用意をする。
家を出るとひたすら笑顔を心がける。陽気な態度を心掛ける。
朝の電車に乗ると窓越しに冴えない自分を見て表情が曇りそうになるから、表情を整える。
一日を終え一人帰路につくと、顔が真顔に戻りため息が込み上げてくる。
今日も変われなかった。
だけど明日こそは変われるかもしれない。
変わっていくのは日付ばかりだけど、
そうやって何年も何百回何千回も同じことを毎日悔やみながらも
変わるためにはまず明日を、自分を信じるしかないんだって。
そんなこと分かってるから、
終電の窓に映る自分に少し微笑みかけて
明日の自分に期待したいと願うのだった。
変われなかった何千回の間に
少しずつでも変われていることを祈って。

しわくちゃのシャツ


目が覚めて 昨日はいつの間に
ベッドで寝ていたのかを巡らない頭で思い返す。
そういえばここのところ誰とも話していない。
たまには外に出ようかなんて考えたところで行くあてもなく。

六畳の部屋には アイロンがなくて
彼の服は いつもしわくちゃだった
それはまるで 都会の荒波にくたびれた
彼の心みたいで。
六畳の部屋には 窓が一つしかなくて
彼の部屋は いつも薄暗かった。
それはまるで 冷めつつある
かつて抱いていた彼の熱情みたいで

ここにいちゃ駄目だなって
空気が籠った部屋のドアを開ければ
彼の鼻先から全身へとなぞりながら包む
日ごと冷たくなっていく風。
この前までは夏だったのに
気づけば季節は過ぎていて
今までの秋とは違う場所に
気づけば彼はいて。

慣れない街のはずなのに
時々 夕暮れ時の路地でふいに
昔どこかで嗅いだはずの匂いがして
どこで嗅いだのかも思い出せないまま 
少し足を止める。

行くあてもないけれど
部屋にいるままじゃダメだって分かってる。
行くあてもないけれど
きっとあそこにいるままじゃダメだったって分かってる。
プロフィール

憂愁少年

Author:憂愁少年
元々作詞作曲の修行をしていたつもりがいつの間にか詩作に励んでいた人です。

まだまだ荒削りですが、じっくりじっくり上手なものが書けるようになりたいです。作風も決まってなく、文章の雰囲気の揺れ幅があるかもしれません

大学生になり活動もゆっくりになりました。

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